• PT. Wijaya Karya (Persero) Tbk

    湾岸道路2号線の設計・建設

    インドネシア、北ジャカルタ市

プロジェクト概要

    • PT. Wijaya Karya (Persero) Tbk – Design and Build Harbour Road 2 Project – North Jakarta, Jakarta, Indonesia

プロジェクト

インドネシアの北ジャカルタ市では、予算総額5億3,000万米ドルの湾岸道路2号線設計・建設プロジェクトが進行しています。このプロジェクトの設計業務を受注したPT. Wijaya Karya(WIKA)のプロジェクトチームは、2D設計手法ではこの大規模で複雑な8.95キロメートルの有料道路開発を予定の納期と予算内で実現できないことにすぐに気づきました。建設予定地域はスペースが限られ、交通量が多く、地下のパイプラインや多数の交差点があるため、3.95キロメートルの2層構造橋梁をアンコール川沿いに建設することになります。これは完成すると世界最長の2層構造橋梁となります。また、インドネシア政府は、環境や船舶交通への影響を抑えるため、橋脚を河川内に設置することを可能な限り避けるよう求めていました。さらに、プロジェクトをFIFA 2021 U-20ワールドカップの開幕までに完了し、近隣のスタジアムへのアクセスを改善する必要がありました。

ソリューション

このような複雑な道路システムを短期間で設計するために、WIKAは従来の2D設計手法から、新たに採用した3D BIMアプローチに移行しました。同社は、無人航空機を使って166ヘクタールの用地を撮影し、リアリティメッシュを生成しました。設計者が必要な機能を判断し、コンポーネントの配置を試行錯誤することができるコネクトデータ環境も構築しました。また地盤解析を行って、川岸で橋脚が沈下するリスクを軽減しました。設計作業では、狭い場所での重機の移動を含む建設プロセスの4Dモデルを作成しました。

成果

WIKAは、繰り返し設計を行うことでコストのかかる1,600メートルの基礎工事を回避し、設計期間を25日短縮しました。また、BIMアプローチへの切り替えにより、橋梁モデリングの効率が40%向上し、建設費が10%削減されました。さらに、BIMアプリケーションを使用してプロジェクトを視覚化し、85箇所にのぼる潜在的クラッシュを検出できました。このクラッシュを解決していなければ、6,000万米ドルのコスト超過が発生し、プロジェクトが最大で4か月遅れる可能性がありました。2D設計を使用した場合は設計に7ヶ月かかる見積もりでしたが、それに対して4ヶ月で設計を完了させることができました。

ソフトウェア

WIKAは、収集した画像を使用してContextCapture内にリアリティメッシュを作成しました。OpenRoadsを活用して主要道路、ランプ、アプローチ用構造物の位置調整のレビューを行うと同時に、実際の条件を基にOpenBridgeで橋脚の位置や高さを繰り返し調整しました。このプロセス全体を通じてNavigatorを利用し、チームと関係者間のコミュニケーションとコラボレーションを円滑化させ、設計者がランニングコストやオフィス、遠隔地、現場からのプロジェクトデータにアクセスできるようにしました。さらに、プロジェクトエンジニアは、SYNCHROの4D建設モデリング機能を活用して作業スケジュールの決定、コストの見積り、サプライチェーンの管理、進捗状況の解析を行い、プロジェクトが予算内でスケジュールどおりに完了するよう徹底しました。

プロジェクトプレイブック: ContextCapturegINTLEAPLumenRTNavigatorOpenBridgeOpenRoadsPLAXISProStructuresRM Bridge
成果と現状
  • OpenRoads、OpenBridge、およびgINTで繰り返し設計することで、1,600メートル分の水路基礎工事が不要になり、設計期間が25日短縮されました。
  • WIKAでは、BIMアプローチを用いたことによって橋梁モデリングの効率が40%向上し、建設費が10%削減されました。
  • WIKAは、4D視覚化によって85箇所の潜在的なクラッシュを検出し、6,000万米ドルのコスト超過と4ヶ月の遅延を防止しました。
  • 設計および建設フェーズでのコスト低減により、プロジェクト費用を予定より3年早く高速道路の料金収入で回収できる見込みです。
引用:
  • 「BentleyのBIMソリューションでは、包括的なインフラアプリケーションを使用して、プロジェクトのコストを最適化し、設計プロセスにかける時間の効率を向上させ、プロジェクトの安全性を確保できます。Bentleyのテクノロジと相互運用性は、インドネシア建設業界の新たなベンチマークとなる今回のプロジェクトで極めて大きな役割を果たしてくれました」

    Romi Ramadhan氏 BIMマネージャ PT. Wijaya Karya (Persero) Tbk