プロジェクト
Greenland Mining and Energy Limited(GMEL)は、15億米ドル規模のKvanefjeldレアアースおよびウランプロジェクトの事前調査の一環として、Tetra Tech Proteus(TTP)に対し、多分野にわたる設計サービス、資本コストの見積り、および実施計画の支援を依頼しました。このプロジェクトでは、地元の村への影響が最小限で済む処理プラント施設を設計する必要がありました。設計、寒冷地でのエンジニアリング、建設、グローバルなコミュニケーションの課題を克服しつつ、費用対効果に優れたアプローチでプロジェクトを実施しなければならないため、TTPは柔軟で相互運用性の高いモデリングおよびコラボレーションツールを必要としていました。
ソリューション
効率よくプロジェクトの費用を抑えるため、以前作成したBentleyのプラントおよび機器モデルのライブラリが設計テンプレートとして再利用されました。山間斜面にモジュール式の施設を建設する設計を採用することにより、村の景観上の影響を最小限に抑えつつ、北極気候を原因とする現場の施工上および調達上の制限に対応しました。TTPはBentleyのモデリングおよびコラボレーションツールを使用することで、オーストラリアでプロジェクトを設計し、カナダのスタッフから北極圏での作業に必要なトレーニングを受けられただけでなく、3大陸で2言語を用いて同時に表示、協議できる仮想3Dモデルによって、中国のGMELのパートナーとコミュニケーションを取ることができました。
成果
Bentleyソフトウェアを使って以前作成した機器モデルとプラントモデルに関する広範なライブラリを活用することにより、時間とコストを大幅に節約、調和のとれたプラントモデルを開発できました。TTPはBentley 3DプロジェクトモデルにGoogle Earthをリンクして、プラントレイアウトの最適化、岩盤掘削、コンクリートおよび鋼管配管にかかる土木工事コストの削減、電気の資本コストの削減を実現し、GMELのROIを最大化しました。統合モデリング環境で作業することで、多分野にわたるリアルタイムのグローバルな協業体制が築かれ、クラッシュも減少しました。TTPの設計手法とBentleyの相互運用性の高いソフトウェアを組み合わせることで、関係者が団結し、費用対効果の高い方法でプロジェクトを実施できる枠組みが整えられています。
ソフトウェア
Bentleyのソフトウェアの優れた相互運用性と設計機能が、グローバルなコミュニケーションの円滑化、コストの最小化、データモビリティの向上に貢献しました。TTPは、Structural Modelerを使用して、以前のバージョンのMicroStationで設計して保存していたモデルにパーツとグループを適用することで、最終的な3D設計の作成に必要な時間とコストを大幅に削減できました。Bentleyの統合3Dモデリングを利用することで、関係者が国をまたいで複数のオフィスに分散していてもリアルタイムでモデルを表示して操作できたため、ワークフロープロセスがシンプルになり、リスクも緩和されました。