プロジェクト
18億インドルピーが投じられたこのプロジェクト(インド、ダランプール)では、SRM Ashram Committeeの要請により、Tata Consulting Engineersが今後100年間持続できる経済的な僧院と周辺インフラの詳細な設計を任されることになりました。このプロジェクトにはさまざまな課題がありました。用地は勾配が1:1~1:10の渓谷に囲まれています。また、既存の生態系を維持できる設計でなければなりませんでした。さらに、1日最大8,000人の来場者が見込まれたことから、膨大な数の歩行者がまとまって用地内を移動することへの対策も必要でした。その他の環境への配慮としては、寺院、宿泊施設、食堂の適切な換気、太陽の方向、風の強さ、防音を考慮しつつ僧院としての霊的な要件を満たす必要がありました。食堂は1度に6,000人のゲストに対応できる必要があり、瞑想センターは5,000人を収容できる必要がありました。さらにこのプロジェクトでは、建築面積557万平方フィートの敷地で、排水ゼロと効果的な固形廃棄物管理システムを確立する必要もありました。
ソリューション
Consulting EngineersはBentleyソフトウェアを使用して、概念レベル、概略レベル、および詳細レベルで設計と解析を行いました。3次元のデジタル地形モデルは、急斜面に対応しつつ、ユーティリティ、道路、建物の配置を計画するうえで不可欠でした。TataはBentleyの土木設計ソフトウェアを使って、擁壁の設計を最適化し、用地で掘削土が有効利用されるようにしました。ユーティリティインフラは、プロジェクトの主要なコンポーネント(道路、駐車場、照明など)と、その他の重要なコンポーネントとの関係を考慮して施設されました。その他のコンポーネントには、寺院、食堂、美術館、図書室、実習室、ウェルカムセンター、管理施設、モニュメント、湖、円形劇場、造園が含まれます。
成果
このプロジェクトで最も重要な条件の1つは、施設の運用と保守にかかるコストを最小限に抑えることでした。費用対効果解析を実施することにより、この用地に適用できる最適なソリューションに到達することができました。国際的およびインドのIRCコード設計規格への準拠も、Bentleyの土木設計ソフトウェアを使用することにより徹底できました。Bentleyのアプリケーションは、クライアント向けの3Dプレゼンテーション作成にも役立ち、プロジェクトデリバリのコストを削減できました。
ソフトウェア
Tata Consulting Engineersは、Bentleyの3D 設計テクノロジ(MicroStation、Bentley Map、GEOPAK、InRoads、Bentley MX、PowerCivil for India、Haestad、STAAD)を使用し、プロジェクトのアーキテクトとプランナーの協力の下で、マスタープランを作成したほか、インフラ、輸送、道路、ビルディングのMEPコンポーネントの詳細設も準備しました。同社の部門間での情報伝達の標準プロセスは、Bentleyソフトウェアに合わせて調整されました。