プロジェクト
500件以上の水道事業や設計建設プロジェクトに携わってきた経験から、Mott MacDonald Bentley(MMB)は、企業成長を維持しながらクライアントの期待に応え、さらに期待を超えていくためには、情報管理を大幅に改善する必要があることを理解していました。MMBは、デジタルコンポーネントカタログ(DCC)の作成に力を注ぎ、関係者が共通データ環境で作業する必要を理解して、プロセスエンジニアリングの効率化を図りました。このアプローチを進めるために、MMBはProjectWiseとOpenPlant PIDを効果的に統合する必要がありました。
ソリューション
MMBは情報管理戦略の重要ポイントとしてProjectWiseを使用し、水道事業に特化したデジタルライブラリを制作して、すべてのユーザーが4,000点以上の高品質で再利用可能なBIMオブジェクトに一元的にアクセスできるようにしました。それがDCCです。Mott MacDonaldの共通データ環境を利用して、MMBは“共通の作業工程”を確立するためにProjectWiseを使用した標準化したアプローチを採用しました。これにより、世界中のプロジェクトにあらかじめ設定したテンプレートを迅速に配備できるようになりました。MMBは、Bentleyの相互運用可能なOpenPlant PIDを使用して、共通データ環境に統合できるコミッショニングを通して設計からのシームレスな流れを作り出し、資産データのための唯一のソースを提供します。
成果
ProjectWiseとOpenPlant PIDの統合は、BIMプロジェクトの情報に厳密さを加え、プロジェクトの全段階を通して情報のやり取りを改善します。DCCを利用してのコンテンツへの一元化・標準化されたアプローチによって、BIM成果物の整合性と効率が最適化されました。また共通データ環境で作業することでプロジェクトの立ち上げ時間も大いに短縮されました。Bentleyのソリューションによって、MMBは最近のYorkshire Waterの貯水池プロジェクトの設計変更において、2万英ポンドを節約できました。OpenPlant PIDの相互運用性により、クライアントとの正確でオープンな資産データ交換が容易になり、ミスを減らして大きな損失となる再作業を削減できました。
ソフトウェア
ProjectWise内の適切な構造のデータを通してDCCからインテリジェントコンポーネントにアクセスし、共通データ環境で作業することで、設計変更にすばやく対応し、ミスを減らして現場のコストを削減します。OpenPlant PIDは、シンプルなインターフェースを確立して過去に埋もれてしまったデータを拾い上げ、データの一貫性を確保することで、P&IDのデータセットとサードパーティ製の3Dソフトウェアの互換性を高めました。ProjectWiseとOpenPlant PIDの相互運用性は、異なったソフトウェアプラットフォームのユーザーもサポートします。また、MMBがデジタルコンテンツシステムを開発するための情報を一元化して、情報管理を最適化します。BIMアプローチの採用は、同社がほんの2年あまりで2倍の規模に成長するのに貢献しました。