プロジェクト
ハバロフスク市の給水源を地下水へ切り替える100億ロシアルーブル規模のツングースカ上水道取水プロジェクトにおいて、Aqua+はローカルの自動化施設の設計、建設、設置、作業委託と、それらの自動化施設の既存の管理システムへの統合を依頼されました。地下水処理施設は複雑なため、リモートの水質監視制御システムを開発するにあたり、Aqua+では6000点を超える図表や図面、レポートを作成する必要がありました。また、共同で使われる各種文書を制作するさまざまなスペシャリスト間でワークフロープロセスを合理化する必要もありました。
ソリューション
Aqua+では、Bentley’のPromis.eを使用して共通データ環境にプロジェクトの全データを保存することで、すべてのプロフェッショナルが文書の最新版にアクセスできるようにしました。また、Promis.eを使って深く統合された電気設計プロセスを確立したことにより、最も信頼性が高く正確な装置をツングースカ地下水取水設備での水質監視に採用できたほか、プロセスを最適化したり、単一の自動水質管理システムを開発することもできました。
成果
Aqua+はBentleyソフトウェアを使うことで、計画よりも2か月早く、10か月で取水設備自動化のプロジェクト文書を作成できました。Promis.eを使用することで、プロジェクトの設計速度が50%向上し、文書品質が70%向上しました。共同作業に適した相互運用性の高いBentleyのツールによってワークフロープロセスが合理化されたことで、エラーが最小限に抑えられ、プロジェクトのコストが削減されました。この自動水質管理システムは、極めて信頼性が高く正確であり、最小限の運用コストでハバロフスク市に上質な水を供給できることが実証されています。
ソフトウェア
Aqua+は、自動水質管理システムの開発に必要なプロジェクトおよび設計関連のすべての文書の作成に、BentleyのPromis.eを使用しました。そうしてできた図表や図面、レポートは、29冊(1冊は220ページ)、合計 6,000ページに上ります。Promis.eを用いて、約2,000の文書が通常の半分の時間で自動生成されたため、Aqua+は迅速かつ正確に設計作業を完了できました。Promis.eに標準で搭載されているエラーチェック機能のおかげで、30種類を超えるミスが設計段階で回避されました。また、ローカライゼーションモジュールを利用することで、地域の各種規格を完全に順守する設計文書を用意できました。