プロジェクト
長野県の地域振興局は災害防止と自然災害発生時のリスク軽減を目的としたプロジェクトを立ち上げ、国際航業株式会社と提携を結びました。その目的は被害規模を迅速に把握し、対応基本地図を作成して、二次災害のリスクを軽減するためのシステムを開発することでした。
ソリューション
災害発生から2か月以内に、空中からLiDARによって作成したデータを使用して災害後の地形図を作成するというソリューションです。これは、従来の測量方法では4~6か月を要する作業です。この作業に必要な高密度のポイントクラウドの処理、操作、解析の機能を備えているのが、Bentley PointoolsとMicroStationです。この手法によって包括的な情報収集が可能になり、復旧および復興の際に必要となる地理空間情報が得られます。
成果
プロジェクトチームは包括的な情報を収集し、詳細で正確な地形地図を提供することにより、自然災害発生後に必要となる将来の被害軽減設計作業に役立つソリューションを実現しました。従来の手法よりも正確な地形データを収集できるため、投資利益率も向上します。また、国際航業のソリューションを導入したことで、従来のソリューションと比べ60%のコスト削減が実現しました。
ソフトウェア
プロジェクトチームでは、Bentleyのソフトウェアを使用することで空中LiDARデータ処理シナリオを複数同時に実行することが可能になりました。また、この高負荷処理用のハードウェアを割り当てることで、運用コストを20%削減できました。