プロジェクト
ロシアのクラスノヤルスク地方、ツルハンスクにあるUPSV-North油田およびガス田は、Rosneftの子会社であるVankorneftが運営しています。永久凍土地帯に建設されたこの非常に複雑な構造の施設では、厳格な業界基準に合わせて石油/ガス/水スラッジから水を分離しています。このプロジェクトでは、Giprotyumenneftegazが詳細設計とエンジニアリングを担当しました。これには、永久凍土地帯での安定した運営を可能にするため、デジタル地形モデル作成に向けた調査と、重量と圧力を計算するための土壌サンプリングが含まれました。
ソリューション
このサイトのマスタープランでは、複数のプロセスプラントが必要とされていました。Giprotyumenneftegazは主なプロセスストリームを計算し、機器を選択して、エンジニアリングプランとプロセストレインを開発しました。また、パイプラインの強度を計算し、エンジニアリングネットワーク概略図を作成しました。300以上の機能位置を持つ3Dモデルが作成されました。Bentleyのソフトウェアによって、計算を自動化して速度と精度を向上できたほか、さまざまな種類のデータを同時に扱うことができ、エラーのない単一の情報源を用意できました。
成果
モデルを構成する各位置の複雑な技術的オブジェクトを、複数の部門が同時に操作する必要がありました。設計フェーズ全体を通してBentleyの3Dモデリング技術を使用することで、情報交換が促され、プロジェクト文書内のエラーが削減されました。また、競合検出や仕様と見積りの作成など、手間のかかるプロセスも自動化されました。Bentleyソフトウェアの活用で、プロジェクトの設計時間は1.5倍短縮され、設計コストも15~20%低減しました。
ソフトウェア
機器の選定と、プロセスパイプラインの強度計算や静的および動的負荷解析には、PlantSpace、AutoPIPE、Bentley Descartes、Promis.e、およびその他のBentleyソフトウェアを用いました。機器とパイプラインのデータベースを利用することで、土木エンジニアリングとビルディングデザインと並行して、設計を行うことができました。イントラネットポータルを基盤とする、Bentleyアプリケーションと統合されたプロジェクト文書ワークフローシステムは、チームが誤った情報を使用する確率を減少させました。