• EPCOR Utilities

    リスクベースの配電用資産管理の実装

    カナダ、アルバータ州、エドモントン

プロジェクト概要

プロジェクト

20万以上の資産を保有するEPCORの配電システムは、カナダのアルバータ州エドモントン市の40万人以上の顧客にサービスを提供しています。このEPCORのシステムの平均停電指数(SAIDI)が、過去20年の間に規制しきい値をわずかに下回る値に迫っていました。また、一部の地域で、市内の他の地域の10倍の頻度で停電が発生していました。設置インフラに対する簡単な資産統計解析では、今後10年間で耐用年数を迎える資産の数は、過去10年間に比べて74%増えると予測されています。資産の故障が予測されてはいましたが、現在のリソースでコスト効率よくシステムの信頼性を維持することに決めた同社は、ISO 55000に準拠したデジタルソリューションを求めていました。このソリューションで、資産の正常性を定量化し、ライフサイクルに基づいて優先順位を決定して資産を交換する方法をとります。

ソリューション

EPCORは、すでにAssetWiseに企業資産管理システムを構築し、10年分以上の資産データを保有していましたが、データの用途を拡大し、統計に基づく故障曲線を作成してリスクベースの資産管理プログラムを実装しました。また、SCADAデータをAssetWiseと統合し、電気負荷情報をほぼリアルタイムで取得できるようにしました。チームは、資産全体の正常性を評価するためにAssetWiseで資産正常性指標を作成し、そのスコアを使用してリスクのある資産を特定するとともに故障の可能性を正確に定義して、資産の予算策定に役立つ貴重な情報を提供しました。

成果

資産正常性指標およびリスクベースの資産管理プログラムを開発してから2年間で、装置の故障による機能停止を43%削減しました。2014年以降、EPCORの資産パフォーマンスは平準化されており、現在では許容される規制しきい値内に収まっています。SAIDIの合計は0.833時間で、顧客1件あたり1.15時間の規制しきい値を大幅に下回るようになりました。デジタル資産正常性プログラムによって具体的なデータに基づく持続可能なソリューションが実現したことで、設備投資の計画が強化され、さらなるコスト削減の機会が生まれています。

ソフトウェア

EPCORは、AssetWiseに37種類の資産タイプと合計238,000の配電資産を実装し、地理情報システム(GIS)に統合しました。AssetWiseの資産データの粒度が向上したため、各資産に故障の確率、重要度、リスクコストを割り当て、資産全体の正常性指標を確立できるようになりました。また、このデジタル資産解析モデルによって、測定可能な指標、経済耐用年数と費用便益比を用いた資産の優先順位付け、予測解析結果など、より多くの情報に基づいた意思決定が容易になり、最適な配電信頼性が実現しました。さらに、正常性指標ダッシュボードは、EPCORの配電システムの全体的な状態を可視化し、4つの主要資産クラスの資産使用率を測定して報告するように調整されています。

プロジェクトプレイブック: AssetWise

成果と現状
  • EPCORでは、AssetWiseを使用し、エドモントン配電ネットワークの資産の正常性と重要度を評価することで、計画外のシステム停止や老朽化したインフラへの付帯的損害を最小限に抑えました。
  • EPCORは、AssetWiseをほぼリアルタイムのSCADAデータおよび現場調査システムと統合することにより、74,000を超える分散資産の正常性を計算し、SAIDIの合計を規制しきい値を大幅に下回る値に低減することができました。
  • AssetWiseのデジタルリスクベース資産管理ソリューションの導入後2年間で、装置の故障が43%減少しました。
引用:
  • 「AssetWiseはリスクベースの資産管理の基盤となる中央システムです。このシステムのおかげで配電設備のワークフローが順調に機能し、117,000以上の資産が維持されています」

    Stephen Seewald氏 資産パフォーマンスおよびリスク管理、資産パフォーマンス担当 EPCOR Utilities