プロジェクト概要


プロジェクト
マハラシュトラ州の第二の首都ナーグプルでは、急速に経済活動が活発化し、都市が成長していることから、インフラ開発ブームが起きています。市街道路の交通量が増加している一方で、公共交通機関はナーグプル市の全交通量の10%を担うのみであり、この経済発展の大きな足かせになっています。多くの場合、通勤には自動二輪車が利用され、それが交通渋滞、汚染、事故につながっています。そこで、ナーグプルの都市圏に安全で信頼性が高く、通勤に便利で環境に優しい高速公共交通機関を建設するべく選ばれたのが、Maharashtra Metro Rail Corporation Ltd.(Maha Metro)です。2019年12月までに竣工する予定のナーグプル地下鉄は、全長41.7キロメートルで、40の駅と2つの車両基地を含む鉄道プロジェクトであり、南北と東西の2つの路線に分かれています。

ソリューション
Maha Metroは、BentleyのOpenRail Connected Data Environment(CDE)により開発したデジタルプロジェクト管理システムを導入しました。OpenRail CDEには、ProjectWiseとAssetWiseの機能が統合され、資産ライフサイクルの計画段階からパフォーマンス段階までをカバーします。Maha MetroのOpenRail CDEは、複数のユーザーに合わせてカスタマイズされ、Maha Metro独自の文書や図面のほか、外部のコンサルタントやサプライチェーンの請負業者のデータを集積しています。Maha Metroでは、デジタルプロジェクト管理システムの一部として、効果的な運用と保守をサポートするため、あらゆる資産情報を同期して提供する資産情報管理システムを開発しています。このシステムは文書、エンジニアリングおよび保守データのほか、各種ソースからの3Dモデルを集積しており、建設中に資産のタグ設定システムを利用してすべてのプロジェクト情報をリンクするために使用されています。竣工後、これらの成果物は、地下鉄のインフラストラクチャの運用および継続的な保守に際して判断の基盤となる、信頼できる情報源として保存・維持されます。

成果
プロジェクトデリバリ段階でOpenRail Designer(以前のPower Rail Track)を使用して、車両基地の設計を最適化しました。線路長が6キロメートル短縮され、引込線が半分の80メートルになったことで、1,500万米ドルを節約できました。また、将来的には、データ紛失が防止されることによってプロセス全体で40万米ドルの削減を期待できます。さらに、OpenRailのクラッシュ検出を使用して、建設前の設計段階で問題を特定・解消し、6万米ドル相当と見積もられる手戻りを回避できました。運用段階では、Maha Metroの資産管理ソリューションは、資産の耐用年数の延伸、パフォーマンスの向上、省エネ、旅客の安全確保に役立ち、ひいては交通事故の削減に貢献する見込みです。この信頼できる情報基盤を最新の状態に保ち、活用することで、戦略的な意思決定や条件に基づく監視を実現し、予知保全戦略を推進できます。これらの便益により、信頼性の高い鉄道運営が実現されると、25年間で2億2,200万米ドル以上を節約できる見込みです。

ソフトウェア
計画および設計段階で、Bentleyソフトウェアを使用して連携したデータ環境(CDE)を構築し、デジタルモデルや資産を一か所に集約しているほか、資産管理システムも確立しています。Maha Metroが導入したBentleyのOpenRailソリューションでは、納品する最終的なモデルとしてiModelを使用しています。これは、iModelの信頼性が高く、長期にわたり参照できる資産モデルを実現できるためです。Meha MetroのOpenRail CDEでは、ライフサイクルの全段階にまたがってすべてのデータを記録するようにAssetWiseを構成しています。また、資産タグを使用してBentleyアプリケーションと他のソフトウェアを連携します。この相互運用性の高さを生かして、文書や資産情報と3Dモデルとの関連付けを実現しています。

プロジェクトプレイブック: OpenRail Connected Data EnvironmentOpenRail Designer

成果と現状
  • 12のカテゴリにまたがる500,000個のポイント資産と線形資産の管理を徐々にBentleyのOpenRail CDEに移行
  • Maha Metroでは、データ損失の回避だけで400,000米ドルを節約でき、25年間の運用期間では2億2,200万米ドルを節約できると予想
  • クラッシュ検出機能により、建設前の設計段階で問題を特定・解決し、6万米ドル相当と見積もられる手戻りを回避