• Infraero – Empresa Brasileira de Infraestrutura Aeroportuária

    ロンドリーナ空港デジタル化

    ブラジル、パラナ州、ロンドリーナ

プロジェクト概要

プロジェクト

ブラジルのパラナ州にあるロンドリーナ空港(ホセ・ヒッシャ空港、SBLO)は、ロドリーナ市近郊に位置する、南ブラジルで4番目に大きい空港です。この空港の運営会社Infraero – Empresa Brasileira de Infraestrutura Aeroportuáriaは、より効果的にSBLOのデータを整理し、社内の部署間や社外のステークホルダーとデータを共有する方法を必要としていました。空港の面積は727,000平方メートルで、さらに5,280平方メートルがターミナルの敷地になっています。2017年の航空機の離着陸数は22,250回であり、年間で最大260万人の旅客輸送に対応できます。InfraeroはSBLOを視覚化して参照モデルの作成に取り組みました。このモデルを無事に作成できた場合は、ブラジル内で運営している他の53箇所の空港を視覚化する際に使用する予定です。

ソリューション

Infraeroでは、この推定330,000ブラジルレアルのプロジェクトによって、リアリティメッシュとして機能し、インフラ、建物、建築設備、施設、地図、管理関連データなど、空港の全データを一元的に集約するリポジトリとして利用できるデジタルツインを作成することを目標としていました。10名のモデラーを含む60人の参加者間のコミュニケーションは、非常に重要でした。チームメンバーはBentleyアプリケーションを使用して、延床面積920,000平方メートルを超える空港に現存する20施設をモデリングしました。また、航空機が離着陸する滑走路の1つと、2つの格納庫、誘導路と連絡道路のネットワークをモデリングしました。その後、計画立案を支援し、プロジェクト管理を改善するパラメトリックデータベースを作成しました。

成果

BIMおよびGIS技術とBentleyアプリケーションを活用して、空港のリアリティメッシュと、空港の全データを一元的に集約するリポジトリを含む、空港のデジタルツインを作成しました。このリポジトリを利用して空港のインフラ内でシステムの位置を正確に特定できれば、安全で効率のよいオペレーションが可能になり、経営が強化されます。デジタルツインによって、将来の空港内部のあらゆるインフラプロジェクトのほか、計画立案や管理プロセスも合理化されます。プロジェクトは2018年に完了し、SBLOの保守費用の削減と、空港運営の改善に効果が現れています。プロジェクトチームは、デジタルツインによって年間559,000ブラジルレアル以上を節約できるとみています。また、商業面での収益性や重要な機器の可用性も向上することが予想されています。Infraeroでは、空港の運営と保守にBIM手法を採用することで、空港インフラの状態を正しく把握し、すべての資産をリアルタイムで監視・制御するしくみを構築できました。このブラジル初のデジタルツインは、Infraeroの将来のビルおよびインフラプロジェクトでも使用されます。

ソフトウェア

ProjectWiseを使用して、このプロジェクトの連携したデータ環境となる、空港の統合プラットフォーム構築しました。MicroStationのポイントクラウドインポート機能を利用し、ポイントクラウドによって空港施設全体のリアリティメッシュを作成しました。OpenBuildings Designer(以前のAECOsim Building Designer)によって、空港設備のライブラリの設計と整理のほか、既存の旅客ターミナル、貨物ターミナル、消防施設などの建物のモデリングを行いました。離着陸用滑走路、誘導路、サービス道路の作図や滑走路網のサーフェスマップの作成にはOpenRoadsを使用しました。

プロジェクトプレイブック:MicroStationOpenBuildings DesignerOpenCities Map (以前のBentley Map)、 OpenRoadsProjectWise

成果と現状
  • 空港の面積は727,000平方メートル、年間最大で260万人の旅客を輸送
  • MicroStation、OpenBuildings Designer、OpenRoadsを活用して、延床面積920,000平方メートルを超える空港のモデリングを実施
  • Infraeroでは、デジタルツインによって年間559,000ブラジルレアル以上を節約できると予想
引用:
  • 「複雑なプロジェクトの完成には視覚化が必須のステップになりつつあること、また、BIM手法の統合がこのプロセスで重要な役割を果たすことには疑いの余地がありません。」

    Patricia Oliveira氏 BIMチャンピオン Infraero