プロジェクト
SATRIA Technologiesは、マレーシア、セランゴール州クラン市にあるパンダマラン新変電所用の33キロボルト/11キロボルト制御リレー盤の設計と供給をTenaga Nasional Berhad(TNB)から請け負いました。この50万マレーシアリンギットのプロジェクトでは、変電所の狭いスペースに設置する19基のリレー盤用の6種類の保護制御回路を納入する必要がありました。複雑な設計要件を満たしながら、クライアントが求める20日間という短い納期に対応するために、SATRIAは柔軟性のあるインテリジェントなモデリング技術を必要としました。
ソリューション
SATRIAは、Bentley Promis.eを使用して中央データベースを作成し、電気設計プロセスを標準化しました。エンジニアは、データと情報ライブラリをPromis.eに転送して、インテリジェンントなプロパティを備えたデータベースを構築。プロジェクトチーム全員が同時にアクセスできるよう、ネットワーク構成を設定し、連携性の向上とワークフローの効率化を図りました。Promis.eの柔軟性を活かすことで、6種類の制御リレー盤をTNBの仕様に従って効率良く設計できるようにデータベースの情報を構成できました。
成果
SATRIAはPromis.eを使用して、要求どおり20日以内に設計図面をTNBに供給。40日と見積もっていた納期を50%短縮しただけでなく、合計2万マレーシアリンギットの費用を節減しました。Promis.eの自動相互参照機能により、レポート生成に要する作業時間が数日から数秒に短縮されました。標準化された共同設計プロセスを採用することで、設計や製図のミスが最小限に抑えられると同時に、材料明細の作成時間が20~25%削減され、その結果無駄が減りました。
ソフトウェア
SATRIAでは、設計手順を標準化するためのインテリジェントなソリューションとしてPromis.eを活用し、情報共有とプロジェクトデリバリを加速しています。設計と図面を複数のファイル形式で書き出す機能により、関係者とクライアントのコミュニケーションが強化され、レビューや改訂のプロセスが効率化しました。データベースで作成されたテンプレートとマクロを使用することで、エンジニアが回路図の作成に費やす時間が2日から1日になりました。Bentleyの柔軟性と相互運用性に優れた技術により、手間のかかる作業の自動化とワークフローの簡素化が実現。エラーを減らしながら、クライアントの要求や期限に対応できるようエンジニアリング効率を高めました。
プロジェクトプレイブック:MicroStation,
Navigator,
Promis.e